復興デパート/魚町の“たつ吉”さん 

表題で紹介している→復興デパート


 「また来たら来たで、仕方がない」

PM7時半すぎの、真っ暗な石巻市魚町。
自動販売機の明かりを頼りに、工場前で待ち合わせをしたのは渋田さん(29歳)
リニューアルした工場の新事務所内でお話を聴かせてくれた。

3.11のあの日、石巻市魚町にある渋田さんの働く工場も流されてしまった。
今まで、事務作業から魚の加工までを全て1カ所で行っていたという。
しかし今回の災害を受け書類を管理する“事務所は山側”へ移動。
そして海の一番近くで稼働する魚町工場と、もうひとつ別の場所に工場を構え、
“リスクの分散”をしたと教えてくれた。

リスク分散の内容はこうだ。
インターネット、電話回線、ライフラインの整った事務所は山側へ。
工場は2つで稼働し、1つは今回の津波で被害がなかった場所へ。
被害のあった魚町の工場は、この9月に再開した。
美味しく新鮮な魚を仕入れる為には、海のすぐ傍に在ることが
漁業を営む上での肝である。

新たな事務所や工場への引っ越しが完了するまでは、
塩釜の貸事務所で準備を行っていたという。
ようやく準備が整い、スタートしたばかりなのだ。

今日に至るまで、とても多忙な日々を、
当事者にしか解らない辛さを乗り越えてきた渋谷さんたち。
しかし、そんな苦労は渋田さんの顔や雰囲気には出ていない。
活き活きとした声と表情、野球少年のような若々しい雰囲気。
渋田さんの扱うお魚を食べたのなら、
日本中…いや、世界中が元気になるのではないのか。
そんな風に思わせる何かを感じさせてくれる。

― 渋田さん
「また来たら来たで、仕方がない…だけど、次はもっと速く復旧できる!」

そう云い放った渋田さんの声色は、真っ直ぐで力強い。
石巻漁港みんなの想いを宣言しているように聴こえた。

風評との闘い

放射能を検査する機関は、石巻の漁港市場に設置されている。
1匹ずつ放射能の検査を行っているのだ。

― 渋田さん
「三陸の美味しい産地である、石巻の魚を美味しく食べてもらいたい!」

iPadを巧みに操作しながら、Yahooで紹介している‘復興デパート’のことを渋田さんから教えてもらった。

渋田さんたちの手がける美味しい魚、
石巻の美味しい魚、これからが食べごろだ。


詳細はこちら↓↓ 復興デパート
三陸の旨い魚 石巻 元気商店



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あの日からの再開。
当事者にしか理解できない大変さ。
同じ痛みは共有はできない。
でも決して目をそらしてはいけない・・・
だってこんなに強く、
前に向かって生きている人がいる。
人は立ち上がる。
生きている限り、立ち上がる。


※2011年5月の石巻漁港 youtube
震災直後の石巻漁港
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by yome30 | 2012-09-10 08:24 | インタビュー